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太平洋戦争末期に実施された”特別攻撃隊”により、多くの若者が亡くなっていった。だが、「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9回の出撃から生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏に鴻上尚史氏がインタビュー。飛行機がただ好きだった男が、なぜ、絶対命令から免れ、命の尊厳を守りぬけたのか。命を消費する日本型組織から抜け出すには。 太平洋戦争の末期に実施された”特別攻撃隊”。戦死を前提とする攻撃によって、若者たちが命を落としていった。 だが、陸軍第一回の特攻から計9回の出撃をし、9回生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏は、戦後の日本を生き抜き2016年2月に亡くなった。 鴻上尚史氏が生前の佐々木氏本人へインタビュー。 飛行機がただ好きだった男が、なぜ、軍では絶対である上官の命令に背き、命の尊厳を守りぬけたのか。 我々も同じ状況になったとき、佐々木氏と同じことができるだろうか。 戦後72年。実は本質的には日本社会は変わっていないのではないか。 本当に特攻は志願だったのか、そして、なぜあんなにも賛美されたのか。 命を消費する日本型組織から、一人の人間として抜け出す強さの源に迫る。 第1章 帰ってきた特攻兵 振武寮という地獄/第一回の特攻隊/札幌の病院で 第2章 戦争のリアル 艦船を沈める難しさ/万朶隊の結成/「臆病者」/無能なリーダー 第3章 2015年のインタビュー 死なない強さ/生き残った者として/佐々木さんを支えたもの 第4章 特攻の実像 守られたエリート/精神主義の末路/日本人の性質と特攻 他
レビュー(170件)
戦争という理不尽な中、なにを言われ様が自分を貫き通した凄い話です。教科書に載せて頂きたい。
すばらしい
繰り返し読みたい 子供たちにもすすめたい
大変興味深く読みました。今後の人生にヒントもいただきました。
アンビリーバボーで紹介されて気になり……
先日観たアンビリーバボーで、9回特攻隊で出撃し、無事生還した佐々木さん達の事を知り、本を読んでもっと深く知りたいと思い購入しました。 私と同じようにテレビ放送後、直ぐに購入された方も多かったようで、数分後には在庫ありから、メーカー取り寄せとなり、関心の深さを感じました。 再現ドラマでは伝えきれなかった部分を沢山知ることができ、また佐々木さんの想いも知ることができ、読んで良かった!
読書感想文用に
子供の夏休み読書感想文用の書籍として購入しました。 自分も読みましたが、中学生にもわかりやすい内容で非常によかったです。