高齢の母の突然の入院から始まった、「ボケ」や「認知症」ではくくりきれない母の不思議な言動は、時には時空を越え、予知としか思えないことも。さらに突然の脳出血で九死に一生を得た兄にも同じような言動が続き、認知症であったり、瀕死の重症となった人間には人知を超えた何かが働くのではと感じた著者の介護エッセイ。「ボケ」や「認知症」と言われるものの中には、痛みや苦痛から解き放たれ、時空を飛び越え、行きたい場所や過去、未来を行き来して、この世を手放すための準備をしているのではと思えるまでになった日々を綴った心の記。
第一章母がボケていく;母の入院;せん妄;退院に向けて;突然の父の死;母との生活;二度目の入院;二度目の退院;乙女に戻った母の恋;寝ていることが多くなった母;母を施設に入所させる;母の実家の墓参り;母との川柳作り;母のボケと介護につい;第二章兄が倒れる;東京で見てもらった未来;倒れている兄が発見される;兄の入院生活の始まり;兄が倒れる前後を回顧;兄を助ける;兄とモグモグおじさん;倒れてからの兄についての追記;母に兄のことを報告;第三章母の三度目の入院と旅立ち;母の覚悟;無言のコミュニケーション;母が旅立つと決めた日;亡き母を偲んでの旅;親が旅立ってから思うこと;元気回復の夢;ほか
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