本書は、映画『崖の上のポニョ』に秘められた宮崎監督と夏目漱石、三島由紀夫、寺山修司、司馬遼太郎、手塚治虫、ワーグナー、ポー、ジョイス、日本神話、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ミレーなど、数々の人々や作品との影響関係を解読していきます。そして、「生まれてきてよかった」という映画のメッセージにもう一度耳をすませます。
呼応し合う魂の謎の解読──
巨大な磁場を抱えて生きる人は、やってきたものを変換し、解き放ちながら生きていく運命を背負う。人が不思議な通路を介して呼応し合うことは魂における謎だ。世代を超えて何かを継承することは、生きる意味に含まれているだろうか。神話と現代、直観と理性を溶け合わせ、困難な仕事をやり抜いた本書は、時の記憶に永久に刻まれるはずだ。稲葉俊郎(医師・医学博士)
はじめに 7
地獄篇 ─出発点─
1 鞆の浦から考える 14
2 イメージボードから考える 26
3 海から陸を考える 77
4 ワーグナーの『ワルキューレ』から考える 121
煉獄篇 ─折り返し点─
5 日本美術史から考える 140
6 漱石の暗号から考える 162
7 ベルイマン監督の映画『仮面/ペルソナ』から考える 174
8 司馬遼太郎の『坂の上の雲』から考える 226
天国篇 ─終着点─
9 三島由紀夫『豊饒の海』から考える 242
10 小川未明と寺山修司から考える 323
11 エドガー・アラン・ポーから考える 359
12 「生まれてきてよかった」から考える 372
あとがき
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