「構築された仏教思想」シリーズ。妙好人というのは浄土系の仏教のなかでも特に浄土真宗にみられる深い信心を得た篤信者のこと。その著しい特徴は多くが読み書きもままならないような農民や小商人といった在家信者だということである。江戸時代から明治初期に多く輩出した。世界的仏教学者・鈴木大拙や日本民藝館を創立した柳宗悦は、この妙好人の特異性・重要性に気づき研究を深めている。
はじめに
第1章 妙好人とは
1、妙好人の魅力
2、妙好人ということばとそのひろがり
3、他力信心の普遍性・誰にでも届く救済
4、凡夫こそ救いのめあて
5、妙好人に魅せられた学者たち・仰誓、鈴木大拙、柳宗悦、朝枝善照
第2章 仏教史の中の妙好人
1、大乗仏教・出家できない人々の救い
2、聖徳太子・在俗の仏道(飛鳥・奈良仏教)
3、最澄・戒律の大変革(平安仏教)
4、親鸞・非僧非俗の名のり(鎌倉・室町仏教)
5、体制化・生活化した江戸時代の仏教
第3章 妙好人と節談
1、妙好人を育んだのは?
2、「九分教」から「十二部経」へ
3、三周説法のひろがりと節談
4、節談を聴聞した妙好人
5、節談で語り伝えられた妙好人の物語
第4章 妙好人の群像
1、赤尾の道宗
2、大和の清九郎
3、三河のお園
4、石見の善太郎
5、讃岐の庄松
6、長門のお軽
7、椋田与市
8、因幡の源左
9、浅原才市
10、斎藤政二
第5章 生き方としての妙好人
1、聴聞の姿勢・「私のため」「はつごと」
2、慚愧と歓喜
3、際立つ身体性
4、仏法をたしなむ
5、精一杯の「教人信」
あとがき
参考文献
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