東洋の精神遺産である仏教がいにしえの人々によっていかに伝承、受容されてきたのか。仏教東漸の道を歴史学、文献学、美術史、仏教学、建築学、考古学の見地から各地の宗教事情や諸民族の文化的背景を踏まえて考察した論文集。「シルクロード遺跡地図」付。
「シルクロード研究は人類の歴史を知り、その本質を考える上で最も重要な分野なのだ。私たちがシルクロードに注目するのは、人類が進むべき方向性がそこにあるからである。」朴天秀「ユーラシアシルクロードの文化交流と東アジア」より
口絵
凡例
第3部 西域篇
法華経の旅ーーコータンから敦煌へ ロケッシュ・チャンドラ
西域における仏典伝播への紙の貢献 榮新江
クチャと焉耆の仏教遺跡とその美術 檜山智美
カラテパからミーランへ 小山満
コラム3 仏教東漸の中継地、新疆に立つ 山田勝久
第IV部 中国篇
莫高窟第249窟の天井壁画におけるペルシャ風要素に関する研究 張元林
蜀漢・費禕・姜維政権における北伐戦略と非漢族について 満田剛
「涼州諸国王」と蜀地方 関尾史郎
中国における『法華経』信仰ー『弘賛法華伝』所収の功徳譚・応験譚を中心にー 松森秀幸
西明寺の歴史ーー仏教思想の国際的伝播の中心地 エレナ・レペホワ
第V部 極東篇
噓をついたらなぜ閻魔様に舌を抜かれるのか?--シルクロードと閻魔大王の東漸ーー 田辺勝美
正倉院宝物の故郷ーー『東大寺献物帳』の分析からーー 米田雄介
金銅仏の東漸ーー中国から日本へーー 藤岡穣
仏教の日本伝来と『法華経』 前川健一
仏教建築の東と西 加藤直子
ユーラシアシルクロードの文明交流と東アジア 朴天秀
あとがき
ほか
付録「シルクロード遺跡地図」
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