第7版の『コントラバスの極低音物理楽』です。大きく改訂いたしました。コントラバスを始めようという方々にも易しく読んで頂けるよう工夫しました。第1章で「野田メトーデ」の説明のあと,第2章でボウイングの基礎を,第3章で音を際立たせるボウイングを,第4章でフィンガリングの手法を紹介しました。第5章から第8章は実際の奏法の極意です。 第9章から第13章まではコントラバスという楽器についてです。楽器の物理楽については,第14章と第15章にまとめました。マニアックな内容なので,ご興味のある方は覗いてみてください。 改訂の間,本書の重要な部分を占める「野田メトーデ」の提唱者である野田一郎さんから奏法や用語に関する多くの貴重なコメントを頂戴しました。 第7版では,フィードバックの考え方を本文に取り入れ,遠鳴りのする演奏の方法への仮説に加えました。ヴァイオリン,ヴィオラ,チェロなど弦楽器に共通の概念であり,これらの奏者にもお役に立つことと信じます。また,管楽器,打楽器,鍵盤楽器などオーケストラに登場する楽器の数々にも触れ,その共鳴原理について解説しました。なぜ?と疑問を持っていたことの多くが氷解するに違いありません。 筆者は2022年4月に,母校である広島大学附属中学高校で創立117周年記念講演を行いましたが,そのあと生徒さん達から書面で多くの質問を貰いました。いずれも,各楽器で良い音で演奏するにはどうするかという素朴な疑問でした。それらに対する答えを学校の方にはお返ししましたが,学校からの了解を得て一部を巻末の付録に載せました。読者の皆様にも参考になると思います。 期待される読者としては,コントラバス奏者,弦楽器奏者,管楽器・打楽器奏者,指揮者や音楽指導者を目指す方々,オーケストラで演奏している生徒・学生諸君,コントラバスを始めてみようと思う人達,音楽愛好家,エッセイと思って読んでいただける読書家などです。これまでの経験を活かし,基礎を知り楽しく快適に弾く方法を伝授します。また,音楽愛好家の皆様には,曲の楽しさを照らす道標になると確信します。きっと皆様のお役に立つと思います。
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