本書は日常の診療や検査業務に、すぐにでも役立つ実用書をめざしている。このため、疾患の定義や概念の記載などの基礎的事項は極力省略し既刊の成書にその役割を譲ることにした。また血液疾患への形態学的アプローチは、より実際的で、最も豊富な情報量をもつメイ・ギムザ染色所見を中心に考察を加えた。したがって、実地医療の場にあっては一般的とは言いがたい特殊な装置や技術を要する形態学的手法(免疫学的技法や染色体検査など)は必要最小限の利用にとどめた。なお血液疾患特有の細胞像を詳細にとらえることができるよう、形態学的ポイントの解説にシェーマを多く用いたのも本書の特徴の一つとなっている。
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