「隔離」というのは、重いテーマであり簡単に是非を問えるものではない。
本書では、大量の調査記録を掲載している。そこからどう考えるのかは読者次第である。
著者の「史料をして語らしめたい」との思いから、本書全体を眺めると何かバラバラでとりとめがないと思われるかもしれない。まずは図を見ながら興味をもったところを読み、全体像が浮かんだところで二度三度読んでみてほしい。現代の問題点が浮き彫りになるはずである。
私宅監置の調査ー「序」にかえて
精神病者私宅監置の実情について
隔離の歴史・江戸時代
隔離の歴史・明治時代
大正時代の精神科病院体験記・アルコール中毒記
軍艦「矢矧(やはぎ)」における流行性感冒患者発生当時の実況
精神障害者民間施設の記録
精神科病院の種類・明治期のヨーロッパの精神病院の説明
第一回全国公立と代用精神科病院、院主院長会議の詳報
調査者の記録と現地調査
米軍占領下、奄美諸島の私宅監置の問題点
帝国大学精神科
現在の問題点・高齢者の隔離拘束
あとがき
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