「あの世もこの世も、過去も現在も未来も同時に存在するかのようにして、救われる」──怪優・佐野史郎の魂の遍歴は常に水木作品と共にあった。俳優としての指針ともなったゆるぎない世界観、幻想文学へ導いてくれた怪異譚の愉悦……「かたときも離れられない」と言わしめた傑作短編群から愛する「鬼太郎」シリーズの好編まで、ニヒリズムをユーモアに包んだ逸品を厳選。選者解説を付す。
約束
魔石
はかない夢
空想石
空のサイフ
鳥かご
河童膏
剣豪とぼたもち
錬金術
宇宙虫
机
古道具屋の怪
不思議な手帖
群衆の中に
不思議町三番地
深夜のバス
目ひとつの神
丸い輪の世界
笠地蔵
編者解説 佐野史郎
レビュー(6件)
今まで読んだことがなかった水木作品が沢山ありましたが、小さい頃から馴染み深い、鬼太郎たちも出てくる箇所で、思わずほっこりしてしまいました。子供の頃に帰った様に、懐かしく楽しかったです。
これは面白い。表題「虚」もよし。佐野氏の選択よし。繰り返して読んでしまう。目次の河童膏から不思議な手帖までは実に面白い。ねずみ女が実にいいです。水木しげるの再発見。何度も読み返します。
水木先生の発刊が続いておりますが、続けて欲しいです…全集に手が出なかった者としては。