オキシトシンがつくる絆社会
: シャスティン・ウヴネース・モベリ/大田康江/井上裕美
「愛情ホルモン」がもたらす安らぎと治癒力、そして良好な人間関係ーー
その生理学的根拠を示す、オキシトシン研究の決定版!
オキシトシンは単なる母性ホルモンではなく、女性にだけ分泌されるホルモンでもない。それは人と人との寄り添い、肌と肌との触れ合いによって脳内で産生され、身体の隅々に届けられ、落ち着きや不安の軽減、治癒力の促進といった好ましい心身効果を生み出す。そして、人と人との絆の形成に大きな役割を果たしている。
オキシトシン研究の第一人者であるスウェーデンの生理学者が、前著『オキシトシンーー私たちのからだがつくる安らぎの物質』から、さらに9年の研究成果をまとめた決定版。出産や医療、ケアの現場に携わるすべての人たちの基本テキスト。
◎出産直後の触れ合いが子の人生に影響する
◎寄り添いが足りないと不安になる
◎ペットがいると集中力が高まる
◎医療・ケアの現場でタッチが大事なわけ
◎薬としての可能性と危険性
はじめに
第1章 哺乳類が引き継ぐ遺産
哺乳類の育児法
第2章 寄り添いとアタッチメント
行動および関わり合いに関する諸研究
第3章 体はどのようにコントロールされるのか
脳の構造/皮膚、それは大きな感覚器/皮膚の役割
第4章 オキシトシンとは何か
オキシトシンの発見/オキシトシンは哺乳類の共有物/オキシトシンのさまざまな経路/オキシトシンの効用/バソプレッシンはオキシトシンの兄弟/オキシトシンの人間への影響/まとめ
第5章 オキシトシンとアタッチメント
赤ちゃんの誕生/母子関係におけるオキシトシン効果/妊娠と出産/赤ちゃんとの最初の出会い/母乳/カンガルーケア/絆の強化/オキシトシン効果は長期的/オキシトシによる安定型アタッチメント/離れていても安心
第6章 オキシトシンの大人への働き
プラス効果/セックスとオキシトシン/オキシトシンと友情/群れの生活
第7章 オキシトシンと信頼
心の中の寄り添い/信頼と見知らぬ人/プラセボ効果
第8章 寄り添いは心の栄養
食べ物は穏やかさと安らぎを作り出す/会食が信頼感を生む/お腹が満ちて人は優しくなる/触れ合いは胃腸機能をよくする/ガストリンと愛
第9章 健康と長寿は寄り添いから
良好な関わり合いは健康の秘訣/イヌとオキシトシン/オキシトシンとマッサージ
第10章 オキシトシン遺産
オキシトシンは重要な鍵/関わり合いの欠如と薬物/薬としてのオキシトシン/オキシトシン遺産の継承と現代社会/崩壊した大家族制/人類のオキシトシン効果はこうすれば得られる
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