人の心には一匹の猫がいて、そのもらい手を絶えず探している。自分で自分を飼いならすのはひどく難しいから、だれもが尻尾を丸め、人のふりして暮らしている。
恋する私たちを描く、文月悠光の第3詩集。
空の合図
わたしたちの猫
選ばせたもの
みんな甘えたがり
夜明けのうつわ
愛は比べようもなく
四月一日の告白
ばらの花
女の子という名のわたし
たてがみのように
レモンの涙
砂漠
主人公
夏の観測席
まぶたの傷
春にはいない虫
片袖の魚
耳のはばたき
教室という小箱
わたしは光
ふたりの狭間
スローファイヤー
片手のゆくえ
卒業
迷い猫
物語の恋人
あとがき
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