タレントになりたくて笑福亭鶴瓶に弟子入りしたけれど、自分の居場所が見つけられずに「辞めさせてください」と口にした。師匠は首を縦にふらなかった。あの日から30年の月日が流れ、弟子は自身の独演会で師匠と競演する。タレントではなく、落語家として生きる道を選んだ弟子。「あの時、お前を辞めさせなくて良かった」師匠にそう感じてもらえるようにと自分を戒めながら、笑福亭銀瓶は今日も高座に上がる。
弟子入り志願、内弟子修業、年季明け、大御所の前での失敗…、こんなにリアルな落語家の日常を描いた本は唯一無二。
韓国語を学び韓国で落語をする、役者として舞台やドラマに出演する…、挑戦するたびに見える世界が変わってくる。
そしてそのときどきに、師匠・笑福亭鶴瓶からかけられた言葉がリフレインする…。
東京と大阪をまたにかけて活躍する落語家の半生を綴った400ページをこえるドキュメンタリー。
序 章 お前を辞めさすつもりはない
第一章 幼少期
第二章 小学生時代
第三章 中学生時代
第四章 高専時代
第五章 悩み〜入門
第六章 修業スタート
第七章 独り立ち
第八章 変化
第九章 韓国語落語
第十章 舞台『焼肉ドラゴン』
第十一章 覚悟と挑戦
レビュー(2件)
笑福亭鶴瓶師といえば、現代における落語家の理想像~TVタレントと落語家とをうまく両立されている~ではありますが、銀瓶さんが入門されたころの鶴瓶師は落語はほとんどされていませんでした。鶴瓶一門のほとんどのお弟子さんがそうであるように、銀瓶さんも例外ではなく、落語をほとんど知らずに入門されました。 そんな銀瓶さんが、大阪松竹座の独演会で「百年目」を披露するまでに。そこへ到達するまでに、師匠である鶴瓶師からの時には叱咤、ときには励ましの言葉がありました。 私の想像をはるかに超えた波乱に満ちた生い立ち、弟子修業、そして落語家活動。 落語にあまり興味のない方にも読んでもらいたい一冊です。