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山には「塩の道」もあれば「カッタイ道」もあり、サンカ、木地屋、マタギ、杣人、焼畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔…さまざまな漂泊民が生活していた。ていねいなフィールドワークと真摯な研究で、失われゆくもうひとつの(非)常民の姿を記録する。宮本民俗学の代表作の初めての文庫化。
山には「塩の道」もあれば「カッタイ道」もあり、サンカ、木地屋、マタギ、杣人、焼畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔…さまざまな漂泊民が生活していた。ていねいなフィールドワークと真摯な研究で、失われゆくもうひとつの(非)常民の姿を記録する。宮本民俗学の代表作の初めての文庫化。
レビュー(20件)
特定の地域というより日本における広く山の文化を知るに便利な本でした。
定着性の高い平地の稲作農耕民とは違う、狩猟や焼畑、杣、大工、木工、たたら、炭焼き、宗教などを生業とした「山の民の世界」の広がりや豊かさを、膨大なフィールドワークで得た情報や地勢的な位置関係、道の繋がりをもとに解き明かしている。