1685年からビジネスのため黒人を厳格に管理・所有するための法律が世界に先駆けてフランスで制定された。聖書を都合よく解釈し黒人を物品として扱い、1848年まで続いた黒人法典の存在を無視したルソーやモンテスキューら啓蒙思想家たちを苛烈に糾弾した問題作が待望の刊行。
凡例
序論
第一部 黒人法典 偏見の光のもとで
第一章 始まりの呪い
第二章 人間? それとも獣?
第三章 人間未満の獣 獣化した人間
第四章 神学者たち 白人=聖書主義と単一起源説、精神の堕落と身体の醜悪
第五章 哲学者たち 複数起源説、肌の色、自然奴隷説、白人=聖書主義
第六章 単一は平等にあらず 黒人の魂は何色か
第七章 彼らを救おう 〈天国〉への貿易によって
第八章 黒人法典
第九章 記憶と忘却 復刻の理由を説明する
第二部 黒人法典 本文と註釈
一 前文
二 カトリシズム 奴隷にとって唯一にして義務である宗教(第一〜七条)
三 同棲、結婚、奴隷に対するその民法上の帰結(第八〜一三条)
四 奴隷の埋葬(第一四条)
五 奴隷制の日常 移動についての規定(第一五〜二一条)
六 奴隷制の日常 奴隷の食事と衣服(第二二〜二七条)
七 所有権に関する奴隷の無能力(第二八〜二九条)
八 司法上の奴隷の無能力(第三〇〜三一条)
九 刑法上の奴隷の責任(第三二〜三七条)
一〇 逃亡と隠匿の罪(第三八〜三九条)
一一 奴隷に対峙する司法と奴隷主(第四〇〜四三条)
一二 商品としての奴隷(第四四〜五四条)
一三 解放とその帰結(第五五〜五九条)
一四 結語(第六〇条)
第三部 黒人法典 啓蒙の影のもとで
第一章 奴隷たちが発言する ル・モア=ラック、クゴアーノ
第二章 自由の蜃気楼 「復帰法」
第三章 モンテスキューの飾言
第四章 ルソー 言い知れぬ奴隷制
第五章 レナルとその他の者たち 別の黒人たちに別の物言いを
第六章 「黒人の友」たちの詭弁
第七章 エピローグ ナポレオンからシェルシェールへ
第一三版へのプロローグ
第一二版へのプレリュード
カドリージュ叢書初版への序文
プラティック・テオリック叢書第七版へのまえがき
年表
訳者解説 未来のラス・カサス
訳者あとがき
書誌
主要人名索引
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