これまでユーザーは「消費をする主体」として、商品やサービスの購入に行為が限定されていた。しかしオンラインプラットフォームが現れたことで、「サービスを提供」する主体として参加を促すことで、企業の成長を促進させることができるようになった。一方で、それを成功させるのは難しく、ある研究によると半分未満しか継続できていないと言われている。
著者はデンマークのレゴ本社と業務提携し、レゴユーザー向けオンラインプラットフォームを立ち上げ、そのサービスはレゴ社に移管されるほどに商業的な成功を収めた。本書は、そこで得られた知見やケーススタディなどをまとめつつ、数理的なモデルも作り分析を行った研究を元に執筆された。
どのような条件が揃えばオンラインプラットフォームが継続するのか具体的な条件を明らかにし、継続的な参加を促すメカニズムが設計可能なことを示すとともに、これを用いたユーザーイノベーションの商業利用が可能で、経営戦略の対象となりうることを指摘している。また大企業でなくても、先導するユーザーが創り出すイノベーションを商業利用できる可能性を指摘する。
従来では考えられなかった個人と企業の関係構築、またそれによる経済成長が期待される、大変公益性の高いテーマを扱う。
第1章 序論
第2章 先行研究
第3章 研究手法
第4章 ケース分析
第5章 一般化:アクター相互間メカニズムのモデル化
第6章 妥当性検証:ケースのモデルによる検証
第7章 考察:商業利用の意思決定
終章 結論
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