本書は、第1章では、環境と微生物の関わりを理解するための基本ともいえる、微生物の多様なエネルギー獲得方法と増殖について概説した。第2章では、ミクロな環境で生きている小さな微生物が、地球環境の定常性の維持というマクロな機能を担っていることを理解するために、元素循環における微生物の役割について概観した。第3章では、環境汚染物質の生物学的処理プロセスに関連した技術者や若い研究者の参考となるよう、各種の生物学的処理プロセスと関与する微生物についてまとめてみた。第4章、5章では、複雑な微生物間の相互関係の理解を助けるため、微生物の生存メカニズムを競合と共生との2つの視点から整理した。最後に、広い宇宙あるいは海洋と比較しても決して劣らない、わずか1gの土壌の中の未知の世界を探検し、新しい遺伝子資源を探索するための研究の現状について紹介してある。
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