どのストーリーも心にしみますね。いい本です。,好みの問題だと思いますので、このレビューが参考になったりすることはないかもしれません。結局本当にこういった経験をしているかいないかにもよるのかもしれません。経験なしに資料を漁ったり想像して書いても、どうも深みがないというのでしょうか。たくさんの方々に支持されている、直木賞も取っている(価値自体はわかりませんが)等々のことを一般論で考えてみて、単に私がうまく理解できなかっただけなのかもしれません。何かわからないですが、6作通して薄っぺらい感じがしてしまいました。「懸命に生きる」というのも人それぞれ、深さもそれぞれだと思いますが、私の中では「懸命に生きる」という風には映りませんでした。「人間臭い」印象も特別はなく本当に普通で(それが人間臭いとするなら別ですが)、「心を強く揺さぶられてしまう」という経験は残念ながら読み終えた時に感じる事はできませんでした。何度も途中でやめようと思いましたが、1年以上かけてようやく読み終えました。それぞれの話のエンディングも非常に軽く、簡単に予想でき、好みではなかったです。,この作品はUNHCRに勤務するエドと里佳の人生観の違いと結末を描いています。エドはフィールドと呼ばれる難民の居住地での救済活動を使命と考えて、結婚後も殆どをフィールド勤務。里佳は東京勤務の事務職でフィールドに出るつもりは全くなく、子供のいる平穏な家庭生活を望み、エドを東京に引きとめようと必死であった。 「吹けば飛ぶようなビニールシートはどこまでも飛んでゆく。とりかえしのつかない彼方へと追いやられる前に、虚空にその身を引き裂かれないうちに、誰かが手をさしのべて引き留めなければならない」というのがエドの口癖だった。もちろんビニールシートは弱者の難民である。2人はお互いの価値観を譲ることは無かったが純粋に愛し合っていた。 しかし、エドの次の赴任先がアフガンに決まり、2人の価値観の違いが修復不能になり離婚することになる。里佳は「夫婦のささやかな幸せだって、吹けばとぶようなものじゃないの?」と叫び、エドは「それでも日本では生きていける、フィールドでは安全に生きていくことを幸せと呼ぶんだ」と答え終局を向かえた。 その後、エドはアフガンで一人の少女をかばって射殺される。里佳は事実を知って3ヶ月の間、悲しみと空虚感から仕事が手に付かないままUNHCRの東京事務所で過ごす。ある時、少女に会った記者からエドは銃弾から少女をかばって死んでいったことを知る。 記者は記事にするに当たって要望を聞いた。里佳は美談にはしないでと答えるが、美談にはしませんが一縷の望みを託したいと言った。 「どこに希望が?」 「少女は、国際機関で働くのが将来の夢だと打ちあけてくれました」 その後、里佳はこれまで一度も考えてみたことの無かったアフガンへの赴任を決意したのでした。 エドの抱いた大義は立派であるが、里佳の希望も決して非難されるものではない。最後に何もかも捨ててアフガンへ行こうと決心した里佳はフィールドで、何を見て、何を感じるのか。。。幸せとは何か。大切なものとは何か。日々を汲々として暮らしている私に新たな価値観について考える良い機会となった。 この本は題名の「風に舞いあがるビニールシート」を含む6編からなる短編集であり、どれも主人公が目指す目的に対し懸命に立ち向かう話で「お金より大事なもの」というそれぞれの人間の価値観が表現されております。,はじめて森絵都さんの作品を読ましていただきました。 この本は最近読んだ中では一番です。 どのお話も読んだ後に清々しさが残りました。 買ってよかった。,ポイントがつくのでこちらで購入するようにしています。最近読み始め一気に読みました。
レビュー(717件)
どのストーリーも心にしみますね。いい本です。
帯に書いてある感想は持てなかった。
好みの問題だと思いますので、このレビューが参考になったりすることはないかもしれません。結局本当にこういった経験をしているかいないかにもよるのかもしれません。経験なしに資料を漁ったり想像して書いても、どうも深みがないというのでしょうか。たくさんの方々に支持されている、直木賞も取っている(価値自体はわかりませんが)等々のことを一般論で考えてみて、単に私がうまく理解できなかっただけなのかもしれません。何かわからないですが、6作通して薄っぺらい感じがしてしまいました。「懸命に生きる」というのも人それぞれ、深さもそれぞれだと思いますが、私の中では「懸命に生きる」という風には映りませんでした。「人間臭い」印象も特別はなく本当に普通で(それが人間臭いとするなら別ですが)、「心を強く揺さぶられてしまう」という経験は残念ながら読み終えた時に感じる事はできませんでした。何度も途中でやめようと思いましたが、1年以上かけてようやく読み終えました。それぞれの話のエンディングも非常に軽く、簡単に予想でき、好みではなかったです。
人生における価値観ってなに?
この作品はUNHCRに勤務するエドと里佳の人生観の違いと結末を描いています。エドはフィールドと呼ばれる難民の居住地での救済活動を使命と考えて、結婚後も殆どをフィールド勤務。里佳は東京勤務の事務職でフィールドに出るつもりは全くなく、子供のいる平穏な家庭生活を望み、エドを東京に引きとめようと必死であった。 「吹けば飛ぶようなビニールシートはどこまでも飛んでゆく。とりかえしのつかない彼方へと追いやられる前に、虚空にその身を引き裂かれないうちに、誰かが手をさしのべて引き留めなければならない」というのがエドの口癖だった。もちろんビニールシートは弱者の難民である。2人はお互いの価値観を譲ることは無かったが純粋に愛し合っていた。 しかし、エドの次の赴任先がアフガンに決まり、2人の価値観の違いが修復不能になり離婚することになる。里佳は「夫婦のささやかな幸せだって、吹けばとぶようなものじゃないの?」と叫び、エドは「それでも日本では生きていける、フィールドでは安全に生きていくことを幸せと呼ぶんだ」と答え終局を向かえた。 その後、エドはアフガンで一人の少女をかばって射殺される。里佳は事実を知って3ヶ月の間、悲しみと空虚感から仕事が手に付かないままUNHCRの東京事務所で過ごす。ある時、少女に会った記者からエドは銃弾から少女をかばって死んでいったことを知る。 記者は記事にするに当たって要望を聞いた。里佳は美談にはしないでと答えるが、美談にはしませんが一縷の望みを託したいと言った。 「どこに希望が?」 「少女は、国際機関で働くのが将来の夢だと打ちあけてくれました」 その後、里佳はこれまで一度も考えてみたことの無かったアフガンへの赴任を決意したのでした。 エドの抱いた大義は立派であるが、里佳の希望も決して非難されるものではない。最後に何もかも捨ててアフガンへ行こうと決心した里佳はフィールドで、何を見て、何を感じるのか。。。幸せとは何か。大切なものとは何か。日々を汲々として暮らしている私に新たな価値観について考える良い機会となった。 この本は題名の「風に舞いあがるビニールシート」を含む6編からなる短編集であり、どれも主人公が目指す目的に対し懸命に立ち向かう話で「お金より大事なもの」というそれぞれの人間の価値観が表現されております。
はじめて森絵都さんの作品を読ましていただきました。 この本は最近読んだ中では一番です。 どのお話も読んだ後に清々しさが残りました。 買ってよかった。
ポイントがつくのでこちらで購入するようにしています。最近読み始め一気に読みました。