- 197
- 4.03
「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。…」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。
「ロリータ、我が命の光、我が腰の炎。我が罪、我が魂。ロ・リー・タ。…」世界文学の最高傑作と呼ばれながら、ここまで誤解多き作品も数少ない。中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説であると同時に、ミステリでありロード・ノヴェルであり、今も論争が続く文学的謎を孕む至高の存在でもある。多様な読みを可能とする「真の古典」の、ときに爆笑を、ときに涙を誘う決定版新訳。注釈付。
レビュー(197件)
文学の番組で紹介されていたので、試しに読んでみました。内容はさておき、ナボコフが才能豊かな作家だということは分かりました。
ナボコフのロリータ である。ロリータ コンプレックスは大なり小なりどの男性にもあることなのかも知れませんが、ナボコフはそれを文学に昇華させていると言えましょう。私にはとても興味深い小説でした。しかし、この作品は読む人によりかなり評価が分かれるのではないかとも思います。
中年男性の妄想
思っていたより大きな?女の子の話だったことが意外だった。 もとより13,14歳の女の子?の嫌らしさ、残酷さはもっと年上女性より酷い事は知っていたから、中年男性の周章狼狽ぶりには失笑した。 途中からはどう考えても辻褄が合わない事が沢山出てきて、一寸読むのを止めている。又西洋や米国の事が分からないので、一々注釈を読むのが煩わしく、自分の教養、知識の乏しさにうんざりした。 最初から最後が分かるのも(途中からも)意外性に乏しい。 1950年代の風俗(流行や人々の暮らしや様式の事)が良く分かるが、それは隔世の感があるだけ。只妄想は今も消えず、その妄想が商売に成っている現在、作者は徒労感が更に増すか?女のある種は生まれた時から死ぬまで女であることを武器に人を翻弄して生きていく。それが当然でなんの疚しさも持ち合わせない。嘘つきなんて当たり前。悪いと思わないから。 それが又あるから引き付けられて、永遠に踊らされて、又自分から喜んで踊るのだ。ジョイスと比べられているようだが言葉遊びだけで一緒にして貰いたくない。 多分二度目に読む時は現実ではありえない部分を点検する事しか考え付かない。 高い勉強に成った。 まぁがっかりの部類だった。読んでこその感想。
息子に頼まれて
息子に頼まれて購入しました。最近は読書離れと言われているので、マンガ以外は買ってあげています。
新訳
高校生の頃、大久保康雄訳で読み、魅了されました。 今回、購入にあたって先に若井正氏の『ロリータ、ロリータ、ロリータ』を読み、ここまで作品に愛着があり、翻訳にこだわっている方のものなら安心、と思い購入。 まさに、新たに命を吹き込まれたような翻訳です。 大久保訳が好きな方にも、初めてこの作品を読む方にもおすすめです。 巻末の脚注もとても親切です。