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ひとりの女性の静かな叫びが、多くの心を貫いたーー衝撃の感動作。同じアパートに暮らす先輩と交際を始めた“私”。だが初めて交わろうとした夜、衝撃が走る。彼の性器が全く入らないのだ。その後も「入らない」一方で、二人は精神的な結びつきを強め、夫婦に。いつか入るという切なる願いの行方はーー。「普通」という呪いに苦しんだ女性の、いじらしいほど正直な愛と性の物語。 ★★★大きな感動を呼ぶ衝撃の実話が、累計22万部突破!★★★ 「普通」という呪いからどうしたら自由になれるだろう。 生きづらさに悩む、すべての人に届けーー。 ★各界より絶賛の声(敬称略)★ ●上野千鶴子(社会学者) 不器用で正直すぎる女性の、半生をかけた「生きづらさ」レポート。それにしても、愛と性が別なものだとわかってしまった時代のカップルは難義なものだ。 ●おかざき真里(漫画家) できない、それだけなのに傷つけられる。ちんぽだけじゃない、人生できないことの方が多いのに。 ●小池栄子(女優) 普通の夫婦なんていない。他人から見ればきっと皆どこかおかしい。だからこそオリジナルの夫婦の形、愛の形を作り楽しむべきだ。この夫婦には素晴らしい絆があり、私は大ファンになりました! ●麒麟・川島明(芸人) まっすぐ歩けないから回り道。でも回り道が一番の近道だったと気づく時がくる。それがくるまで歩き続ける。その歩幅を広げてくれる一冊。 ●岸本佐知子(翻訳家) 痛くて、苦しくて、かっこ悪くて。でもどうしてだろう、すごく美しいのだ。この人生も、この夫婦の形も。 ●今日マチ子(漫画家) 終わることのない痛みに震えながら、それでも一気に読んでしまった。少しずつ明るくなっていく空のもと、ふたりが見つけた「つながり」が現れる。 ●cero・高城晶平(ミュージシャン) 実は本編で一番好きなのは、「大仁田こそ流血すべき」のくだり。次はこの部分を歌にしたい。 ●燃え殻(作家) 作者が返り血を浴びているような小説しか読みたくない。だから最近はこだまさんの作品ばかり読んでいる。 ●三浦大輔(劇作家、映画監督) 読後、潔いタイトルが心に染みわたる。誠実で切実で普遍的な、後世に残る夫婦の物語の名作! 僕はそう思います。 発売直後から話題を呼んだ本作は、2017年「Yahoo! 検索大賞」(小説部門)を受賞し、この年”もっとも検索された小説”となる。2018年には漫画化(ヤンマガKCより発売中)され、連続ドラマ化(2019年Netflix・FODで配信予定)も決定している。 夫のちんぽが入らない 文庫版特別収録エッセイ ちんぽを出してから 解説 末井昭
レビュー(198件)
考えさせられました
ドラマを5回目まで見て、続きが気になって、原作を買ってしまいました。こんな重い人生だと知ってビックリしてます。当たり前の生活を送っていたけど、普通じゃない生活の人もいたんだと、深く考えさせられる本でした。
衝撃のタイトルですので書店での購入をためらいネット注文しました。発送が早く丁寧な梱包でした。
題名で敬遠される人もいらっしゃるとは思いますが、内容はとても切実な経験(かなりメンタル的に過度な重圧を受けて生きている夫婦の姿)に満ちていて、それを今も抱えながら暮らす当事者の苦悩にいつか幸あれと願わずにはいられません。私は大分年齢を重ねすぎて再婚する相手に巡り会う可能性は皆無ではありますが、育児真っ最中の知人には「子供が巣立つ時にはこの本をプレゼントしたいほど名著だよ」と伝えてあります。
賛否両論あるけど、私は泣きました。
この本はネットでバズっていて、私が好きなUI さんが書評(推薦文)を書いておられたので、興味をもち、購入。なぜ《夫の》が、入らないのか?訳がわからないけれど、入らないものは入らないのでしょうね。愛し合う二人なのに、どうしてもうまくいかない苦しさ、寂しさ、やりきれなさに、胸が締め付けられる思いがして私は泣いた。赤裸々で救いがなく、切ない。タイトルが恥ずかし過ぎて、本棚に入れておけないのが難点。久しぶりに衝撃的な内容でした。賛否両論あるけど、私は買って読んで良かったと思っています。
それなりに面白かった。 しかし、なぜ夫が相手の時だけうまくいかないのかは謎。