臨床現場では,聴覚・視覚活動を最大限に発揮して観察し,話を聞くことが求められる。それはイメージ・データを豊かに,細やかにする方法であり,つまり「臨場感」を得ることである。データが増えることで,持ち前の先入見を離れ,「患者の身になる」ことが可能になる。本書は主に臨床家に向けた講演を文字に再現したものである。著者特有の語りを,視覚や聴覚のイメージを加えながら楽しむうちに,読者は,「細部を見る」ことと「全体を捉える」ことが融合する感覚,「今,ここ」の臨場感を豊かに味わう技術を学ぶことができるであろう。
第一部 今、ここ、ともにいる
聴く、かたる(二〇一五)
医学部最終講義(二〇一五)
第二部 精神療法と語り
症例検討会ライブ──解離症状を呈する女性との面接(二〇〇四)
精神療法と語り(二〇〇四)
第三部 アイデアの芽ばえ
自然治癒力を中心に(二〇一三)
裏話の真価(二〇一四)
オカルト的脳気功(二〇一五)
質問に答える(二〇一六)
あとがき
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