近年、IT・AI技術の進展やグローバル化によって、社会は大きく変わっています。また、新型コロナ感染症の感染拡大が、人の働き方を大きく変えようとしています。そのような流れを受けて、働く人たちを守るための法や規制のあり方の変化に対応すべく、本書は、多様な働き方や技術革新に対応した法のあり方を模索します。
第I部 社会法の変容と基礎理論
第1章 労働法の基礎とパラダイムについての一試論ーーひとつのエスキース 三井正信
第2章 「労働の中心性」と労働法批判ーメダ =シュピオ論争の展開ー 本久洋一
第3章 労働者性の推定規定の可能性 橋本陽子
第4章 「ケアと労働法」に関する覚書ーディーセントケアワークのためにー 矢野昌浩
5章 アメリカ労働法における人権・基本権の役割ー経済的民主主義に向けてー 藤木貴史
第6章 ドイツにおける人権デューディリジェンス立法の前提条件ーソフトローアプローチの厳格なモニタリングはなぜ可能であったかー 井川志郎
第7章 フランスにおける労働時間政策と少子化対策 水野圭子
第8章 国民優生法の強制的な優生手術について 大原利夫
第II部 多様な働き方
第1章 東亜ペイント事件最高裁判決再考ー「通常甘受すべき程度を著しく超える不利益」と家族ー 緒方 桂子
第2章 労契法旧 20 条と無期契約労働者間の均等待遇原則 武井 寛
第3章 「同一労働同一賃金」原則と非正規労働ーイギリス法を参考にしてー 有田謙司
第4章 イギリスにおける脆弱な立場の就労者に係る法政策 滝原啓允
第5章 労働契約申込みみなし制度の制度趣旨と二重の労働者派遣 沼田雅之
第6章 フランスにおける、いわゆる「常用型」労働者派遣制度の展開 大山盛義
第7章 台湾における外国人非熟練労働者の受入れー就業サービス法の審議過程の検討をとおしてー 根岸 忠
第8章 労働法と競争法の交錯に関する覚書ーフリーランスに対する労働法、競争法の適用をめぐる問題に関する一考察ー 細川 良
第9章 米軍属上司による駐留軍等労働者に対するパワーハラスメントと米軍の不法行為責任および契約責任についての一考察 春田吉備彦
第III部 技術革新と労働法
第1章 米国における人工知能(AI)を利用した採用試験等における障害をもつアメリカ人法(ADA)上の問題点について 永野秀雄
第2章 いわゆる『対面型』プラットフォームワークをめぐるドイツの新動向ー限界ギリギリのデリバリー(Liefern am Limit)運動を中心にー 後藤 究
第3章 フランスにおけるプラットフォーム就労者に対する集団的労働法の展開 小林大祐
浜村彰先生 略歴・主要業績目録
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