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報酬のためには手段を選ばない悪徳弁護士・御子柴礼司の前に、妹・梓が三十年ぶりに現れる。梓の依頼は、旦那殺しの容疑で逮捕されたという母・郁美の弁護だ。悪名高き〈死体配達人〉が実母を担当すると聞き動揺する検察側。母子二代に渡る殺人の系譜は存在するのか? 「御子柴弁護士」シリーズの最高傑作。 連続ドラマ化で話題独占! 「悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲」 12.7放送開始 毎週土曜よる11時40分 原作・中山七里『贖罪の奏鳴曲』『追憶の夜想曲』『恩讐の鎮魂曲』『悪徳の輪舞曲』 東海テレビ・フジテレビ系全国ネット 主演:要潤 ベッキー 津田寛治 悪徳、法外な報酬、絶対勝訴。悪魔の法廷劇が今、始まる!
レビュー(136件)
騙された
まさか最初に書かれてるのに。 勝手に思い込んで間違ってた。 御子柴礼司シリーズはほんまに面白い。 基本は大人になって弁護士としての姿が描かれてるねんけど、 シリーズ最初から読んでると、この御子柴礼司がどんな人間かがわかる。 しかも、それはそれはすごい人物。 今回、この家族が出てきた。 まさかこんな状況での再会となるなんて。 母親もまさか再婚相手にこんな形で仕返し?をされるなんて。 母親は直接関係ないのに。 いや、悪事を働くといつか違う人からでも自分に返ってくることか。 それなら、この悪徳弁護士の御子柴礼司はどうなるのか。 この1冊だけでなく、シリーズが出るたびに、御子柴に関わる人にフューチャーされていくのがまたいい。 なので、どんどんこの人達を知りたくなる。
犯罪の加害者の家族が(その犯罪に加担したわけでも何でもないのに)世間から誹謗中傷や嫌がらせを受ける状況、というのは、この著者の作品によく登場するテーマです。そういった誹謗中傷などを行う自称・正義(もしくは正論)の人達は、その行為が「楽しい」「面白い」からやっているだけ、実は正義なんかじゃない、ということを自覚していないんでしょうね。自覚がないだけに尚更、始末が悪いのだと思います。
このシリーズ、毎回毎回趣向を凝らし、今回も読みごたえたっぷりでしたが、いまひとつ後味の悪いところが☆ひとつ減点。
決して主人公を好きにはなれない。感情移入もできない。 なのに、嫌いにもなれない。目が離せない。息を詰めたまま、最後まで一気に読み進めてしまった。 テレビドラマ化するそうだが、こんな難しい役を要潤さんはどう演じるのだろう。興味津々。見逃せない。