本書は、分析化学における情報理論の実際的な応用を解説した書である。物質分析のプロセスを分解し、解決を必要とする問題、分析対象物、サンプリング、測定、測定値の評価、分析結果のまとめ、物質情報化、分析対象物のキャラクタリゼーション、問題解決のための解釈など、信号と情報の流れと問題解決へのプロセスを系統的かつ包括的に解析し、その各段階で情報理論を適用しようと試みている。特に、多成分分析にとって重要となる同定、定性、定量、表面および構造解析などの分析のシステム的な側面に的を絞って解説している。クラスター分析、パターン認識、因子分析などを含む多変量データ解析についても数章を割り当て詳述する。物質分析に携わる技術者、研究者にとって必携の書である。
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