ベルリンの壁が壊れるまで。

あのベルリンの壁崩壊までの月日を、東ドイツにピアノ留学に訪れた日本人青年の目を通して描かれる長編小説です。 全編が豊かな音楽に彩られており、そこもまたすばらしいのですが、この本をきっかけにして世界と向き合える若者が現れますようにと願わずにはいられませんでした。 この著者の作品を読むと「歴史を学ぶ意味はある」のだとおもえ、たった30年ほど前に起きたこと、30年ほど前まで当たり前にあったこと。そういった現実を確と見据える方法はちゃんとあるのだと伝えてくれたような気がしました。 文章も非常に読みやすいです。おすすめです。