直木賞受賞作ですが、村上由佳さんの著書のなかではメッセージ性が強いさくひんですネ。年老いた工務店経営の父親の戦争の体験、未婚の2人の姉妹の男性関係、年の離れた役所に勤務する兄の女性関係。その娘のいじめをモチーフにした友情等様々な伏線をもったストーリーが絡み合い、家族それぞれの目線で語られていきます。せつない思いを感じながらも一気に読んでしまうところが、作者の力量でしょうか?