人の心を映す人形。

同じ作家の『からくりからくさ』の承前編と後日譚の双方を収録した文庫です。題名の『りかさん』は『からくり』にも登場する市松人形で『からくり』の主人公、蓉子の小学生時代。後日譚の『ミケルの庭』は『からくり』のラストに生まれたマーガレットの娘、ミケルを巡るお話。登場する人形たちは女たちのもつ気性や哀しみを封じるための型代として描かれます。読んでいて幼少の頃に自分は人形遊びがなぜ苦手だったのか何となく腑に落ちた作品でした。