安定した作品

今回も短編集ですが 1冊を通して 松之助(若だんなの兄)の縁談が決まるまでの あれやこれやをバックにつづられているので 流れがしっかりしていて読みやすいです 相変わらず病弱な若だんなが 三途の川から帰還するまでの話 妖退治に名をはせる僧の弟子がメインになる サイドストーリー 若だんなの母 おたえが奉公人の藤吉と結婚するまでの回顧録 松之助の縁談先に現れた陰陽師と 若だんな一派の攻防 古い桜の木の花びら 小紅との出会いと別れ どれも なじみの面々が登場・活躍するので 楽しいのですが そんな中にも 世の無常や人の気持ちの移り変わりなどが描かれていて 読み終わる頃には しみじみとした心持になってしまう1冊です