辛口コメントでも☆5つの傑作

閉塞的な女の園を舞台にして女を描いた上巻に比べて、下巻では男が登場。男を媒体にして女を描く。中国人の男の話は圧巻で、惹き込まれる。でも、途中から物語は失速。盲目の美男子は、物語を帰結させるための構造上、出てくるべくして出てきた人物なのだが、この美男子が出てきた途端、どっかで読んだ見た構造の物語になってしまった。正直、作者の年齢を感じる。でも、堕ちていく女たちの描写は、物凄い。フラッシュバックのように、グロテスクな女たちの笑顔が浮かんでくる。若くて甘っちょろい作家には描けないだろう。