ため息がでるほどの名作。「天才」を登場させるとスカっとするが 深みに欠ける作品になりがちで バランスを取るために 主人公に暗い過去や複雑な生い立ちをくっ付けてワザとらしが目に付いたりする。しかし「バッテリー」はそんな生易しい作品では無い。孤高の「天才」ピッチャーが回りに様々な波紋を 本人の意思とは関わり無く広げていく。「天才」とはその「存在」そのものが周囲を巻き込んで行く、それゆえに「天才」なり。ボールを通してしの関わり以外拒絶する天才少年、だから周囲もボールに全ての思いを託して「天才」と関わる道を選ぶ。中学生が主役でも壮絶な物語だ。