男たちの物語だけど女性にも面白い

何といっても「前髪の惣三郎」が妖しい光を放っています。女顔負けの妖艶な美貌の惣三郎に惑わされる男たち。近藤も浮々し、土方でさえ、不覚にもときめくものを覚えた、という文に笑ってしまいました。 沖田総司もその点は負けてはいません。《燃えよ剣》では、色小姓にしたいような美貌、とか、可愛い口許で、等と表現されています。 そんな「沖田総司の恋」は、儚い命の彼の、淡い恋の切ない話。 実の弟同様に気遣う近藤、土方の姿にはホンワカさせられます。 斬ったり斬られたりの物語だけに、そういう話が織り込まれてるのが女性読者にとって救いです。