友・平岡に三千代譲った代助。父の援助で生活する彼は、平岡の妻となった三千代に再会し、自己抑制しながらも結局、自分の三千代への想いに従う。代助・三千代・平岡それぞれが、決して幸福に向かうのではなく、各々が業罪の炎に焼き尽くされるのを予感させるラスト。人は自分の心に欺かれ、裏切られ、心に忠実に生きようとすれば、重い運命の裁きに身を任せる事しかできないのかもしれない。