前作「佐賀のがばいばあちゃん」を読んでいなくても楽しめるように、ばあちゃんやその家族を取り巻く環境が説明されている。このため、本書から読み始めても充分楽しめる。
本作品もばあちゃんを中心に繰り広げられる洋七氏の幼少期の日常を面白く綴った内容であるが、前作に比べばあちゃんの価値観やものの考え方に共感する内容が多かった。
例えば、ものは見方を変えれば苦しみも楽しみに変わるということで、2時をさして止まってしまった時計をみて「1日に2回は時刻が合っているのだから大丈夫」という前向きな考え方はとても深い意味があると思う。
こうしたお年よりの言葉や物の見方は孫の世代に与える影響が大きいものである。実際、かつて我家は3世代同居世代で祖父母から多くを教わったが、今でも心の中に大きな価値感として残っている。このため、最近の核家族の増加というのは、それ自体がやや問題ありという気もした。
娯楽的な内容もかなり多く含んでおり、広い年齢層で楽しめる1冊だと思う。
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