さてはきみも

人はみな、それぞれ悩みを抱えてる。 もれたろうは、きっとみんなも漏れているはずだと、悩み顔の人に聞いて回るが、同じ悩みのひとはいない。 やっと出会った漏れ仲間も、すぐにお別れ。悩みを共有できる相手がいなくなって、しょんぼりもれたろう。 そこへ救世主が! 気軽に話せる相手を見つけて、心が軽くなるもれたろう。 もれたろうの悩みは解決しないし、どう頑張って気をつけたらできるようになるか、というハウツーもないのがとてもいい。 ただ、最後の絵はどうかな。 洗濯かごを抱えたお嫁さんか娘さんが、驚愕の表情で固まる、という場面で、私はあまり笑えなかった。 大人にはより深刻な悩みだったりする、加齢に伴う心身機能の低下のうち、自尊心の問題とも複雑にからみあった排泄の悩み。介護のはじまりの予感。 ご老人(この本の方は気にしてなさそうだけど)、悩んでいる孫のために打ち明けた、と読むならば、なし崩し的に秘密がなくなって、排泄という生き物にとって自然なことについて、話す相手もできて、ご老人のためにもよかったはず。 家族のこととして関係があっても、子供には見えないことなので、物語には蛇足かもしれないけど、 もう一コマ、お母さんとモレーズのその後のワンシーンがほしいかもと思いました。