第1回日本ファンタジーノベル大賞
文庫本になりました。酒見賢一(さけみけんいちと読みます)さんのデビュー作である本作は、アニメ化されたこともあり、かなり知名度は高いですが、アニメの方しかしらないファンの方も多いようであります。原作であるこちらは、作者の豊かな想像力が、いかんなく発揮されており、素乾国という架空の世界での歴史小説の形態をとっており、なまめかしくも魅力的であります。あ~、ただ後宮という舞台から察していただけるように、オトナの小説になってます。(導入部でのキーワードがいきなり腹上死ですから)しかしてそのあとは中国史を踏まえたような描写で、読者をケムに巻いていきます。まんまと術中にハマるというやつですわ。ただ、等身大のキャラクターたちは、まさに自由奔放に舞台で暴れまわります。
その立ちまくったキャラたちは、新しく作られる後宮での毎日のため、女大学でそのための勉学にはげむこととなりますが、ここの描写もまた想像力に満ちています。なかなか化かし方が上手で、術中にハマってしまいます。
読後感は、気持ちよくだましていただき、ありがとう、という感じです。読み終えて、さわやかな読後感でしたね。これが処女作品とは、末恐ろしい新人さんが出たなぁと、当時は思ったものでした。どうぞこちらの文庫本もおたのしみ下さい。
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