マクドナルドのフランチャイズビジネスの創始者であるRay Kroc氏の自伝。
386ページとボリュームがあり、読むスピードが必ずしも速くない私はやや時間を要しました。ただ内容は平易で、年齢やバックグランドを問わずに読むことができると思います。
私が最も重く受け取ったKroc氏のメッセージは、才能や教育は必須ではなく、信念と継続を通じてやり遂げることが重要である、と主張している部分です。
普段、私達はちょっとした失敗で自信を失ったり、他人の否定的な言葉や態度でモチベーションを弱めたりしているように思います。
しかしKroc氏は、配偶者が、事業に十分な理解を示してくれないときでも、信じたことを、時には妄信的に継続して実行していきました。そこに、私は多くのことを学ばなければならないように感じました。つまり、自信やモチベーションを絶対的に失わず、思いや信念を持って物事に当たる姿勢こそが、成果に結びついていくものだろう、ということです。
Kroc氏には、傍から見ると無謀ともいえる部分もありました。例えば、景気のあおりでKroc氏の勤務する会社が従業員全員の給与カットの方針を打ち出した際、Kroc氏は十二分な営業成績を収めていることを理由に、そのような仕打ちを受ける覚えはない、と怒鳴りつけ、会社を辞めようとしています。また例えば、Kroc氏は、オーナーであるサンディエゴ・パドレスの試合で放送席に乗り込み、マイクを奪い、観客に向かって試合運びが情けない点をお詫びするアナウンスをしています。
普通の人であれば、ついカーッとなって取った行動を、後で振り返って恥ずかしく思ったりするものですが、Kroc氏は、無謀にも見える行動を取った後も、信念を持って取った行動であり、一切後悔していない、としています。
こうした、一つ一つの行動に信念を持ち、後悔しない姿勢も、Kroc氏から学ぶべき特性ではないでしょうか?
今や世界中至るところに展開されるマクドナルドという企業の初期の歴史を知る上で、そして経営者として、そして大きな財産を築いた人としてのKroc氏の考え方・生き方に学ぶ上で、本書は貴重であると思います。
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