地獄の底の抜けた日

塩の坑道で使い潰されていく命を淡々と見送っていた「彼」はそれを上回る地獄を目の当たりにするも、なぜか小さな命と供に生き延びる。大国の侵略と思惑に翻弄される人々たちの交流が眩くも温かい。けれど背後の黒い病は暗い影を落とし始める。