うーん…普通。 これといった見所なく終わった3巻。 2巻に較べてアッサリと終わってしまった。 衝突し、悩み、考え、現実に振り回されるという背景が薄かった。 障害となるイベントが設定されてなかったわけでもないのだが、結果を見れば蛇行することなくまっすぐに野球をやれている。 なんとなく腑に落ちない。 こんな大きな才能を、チームがアッサリと受け入れられるのだろうか。 ましてや中学生だ。 主人公は1年生だし、普通はもっと上下関係に悩まされると思うんだが。 この主人公ほどの才能を持たない、普通の人だって悩まされることなんだし。 続けて読んでの印象ならともかく、これ1冊単体としての満足度は結構低い。 ☆2.5くらい。 だけど部長の海音寺がイイですね。魅力的な人間です。 まっすぐすぎて出来すぎのキャラではありますが。非の打ち所がない。 海音寺に☆0.5プラス。 そして文庫書き下ろしの「樹下の少年」。 青波の話。 これがすごくよかった。 ベッドの中からでも、兄に豪に野球に強烈に憧れ、欲する青波が男らしくてイイ。 病気を理由に欲しいことを諦めない。 どこからでも何でもできると知って頑張っている。 見習いたいものだ。 時間を理由に、仕事を理由に、お金を理由に、才能を理由に、何でも諦めるクセがついた私に冷水を浴びせる眩しさだった。 この書き下ろしで☆1プラス。