若い人に是非一読を勧めたい。

若い頃に一度読んだが、急に懐かしくなって購入した。小澤征爾の音楽的原点と彼の人間的魅力に触れられる。アジアの音楽家が西欧で認知されるまでの並外れた努力をひけらかすことのない飄々とした軽妙な筆致ですがすがしさを感じる。ヨーロッパからの家族に宛てた手紙や日記を弟である幹雄氏が保存しておいたものをまとめたものとのことだが、まだ当事20代半ばであった青年の文章の巧さも、プロのエッセイスト並で小澤の非凡な才能を感じる。