とりわけ個性的というわけでもない主人公。日常的でごくありふれた日々。別段派手な展開があるわけではないのに、不思議と物語に引き込まれて、気付けば一心に読んでいました。それぞれに一癖ある様々な世代の脇役たちと主人公とのふれあいの中に、現代、特に都会では感じる機会のめっきり少なくなってしまった、ひとのぬくもりを感じました。少し切なく、けれど心温まる物語です。