綺麗事を並べるだけでは生き抜けない理不尽なことだらけのこの世界で、お守りにしたくなるような小説。 大人になって忘れかけていた大切な何か、気付きを与えてもらえるお話だと思いました。 主人公の石山はヤンチャすぎるくらいヤンチャで、基本大人しく良い子ちゃんをやってきたわたしとは全く違うタイプですが、不思議と共感できる部分が多くて面白かったです。 世の中に対して感じている理不尽な部分、学校の先生に対して思っていたことや、弱い立場の人間が人間として尊重されていないことに対する憤り、自分の中で謎の正義感が強くなって暴走しすぎてしまうようなところとか。 どうすることが正解で何を正義とするかは観る角度や置かれた立場で違ったりする。 どんどん大人になっていく主人公の心理描写が中心で、難しい言葉が使われていないのでとても読みやすかったです。