この作品はつい最近までTVでドラマ化されておりましたが、たまたま見逃してしまい後からこのシリーズを本で読みました。時々、テレビで見た事があったので、本で読んでいても杉本哲太と古田新太の顔が頭に浮かんできましたが、読み続けるにつけ素晴らしい人選だったと思います。肝心の本の内容ですが、清濁併せ飲む事が出来ず警察の間違った判断や方向性に頑として便宜を図ろうとしないで正義を貫こうとする主人公の設定に共感を覚えるとともに、最近の品格のない現実社会や日本人の姿に改めて腹を立ててしまいました。昨今、子供を何不自由なく甘やかし手育てている親、他人の迷惑を考えずに自分勝手な行動をする大人、電車の中など公共の場で飲み食いする事に何の抵抗も持たない現在の日本人に対して、不快な思いを抱いている自分にとってはこの主人公の姿、行動はまさに溜飲の下がる思いでした。ただの刑事ものの小説とは違ってそういう部分で大満足のシリーズでした。最後にどうしても言いたいことがあります。日本人の教育はまず、礼儀作法やマナーから教えるべきです。もっと、道徳や社会倫理の時間を増やさないと、未来の日本はろくなものにならないと思います。