一方的な決めつけによるマスコミの断罪には、いつも辟易とさせられます。彼らは、いつも正義の味方の顔をして、十分な検証もなく、誰かにレッテルを貼る。そして、そのレッテルを見て、多くの人が彼らに対して、同じ感情をぶつけるようになる。時に、それが間違った情報だったとしても、マスコミがきちんと訂正し謝ることはあまりないし、もし訂正したとしても、その伝播力は弱く、最初の情報を訂正するだけの力は到底持ち得ない。だからこそ、できるだけニュートラルであろうという思いが伝わってくる、淡々とした姿勢が、とても信頼できる。そんな本です。被害者からの視点の「アンダーグラウンド」に比べれば、それでもいろんな意味での葛藤が見える本。だけれども、「アンダーグラウンド」を読んだら、その「作業」を完結させるためにも、この本は読む必要があると思います。とはいえ、読むには少し元気がいる本。場合によっては、買ってから数年塩漬けにして、忘れた頃に読む本なのかもしれません。僕の場合の「アンダーグラウンド」は、まさにそんな本でしたから。
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