「 すすめ、いとしい風よ、、」

映画の「風の谷のナウシカ」が制作されてから、どのくらい経っただろうか。このセットは、その映画制作のたしか1~2年前に、アニメ情報月刊誌に連載されていた物をすべてまとめた原作で、宮崎駿さんが描きたかったほんとうの物語がここにあります。連載当時は、この物語を読みたいがためだけに、あの情報誌を購読していたのを、なつかしく思い出します。映画はこの原作の1巻と2巻を映画用に編集しなおし、脚本を起こしています。そのため本来の物語からは、かなり印象の異なる作品になったため、原作を知るコアなファンと一般の映画ファンの間でかなり評価は分かれてしまった。当然と言えば当然で、この物語を2時間半の映画にするなんて、私自信、狂気の沙汰だと思ったものだ。それほどまでにこの物語の情報量は多く、またメッセージは重い。それはゲド戦記をかるく凌駕するほどであるゆえに。土鬼(ドルク)の神聖皇帝の話、トルメキア王国王家の話、土着王クルバルカの話、蟲使い十一氏族の話、森の人セルムの話、風の谷の新しい風使いテパの話、巨神兵オーマ一族の話、聖都シュワの墓所での話。そしてナウシカは、とても危険なカケに出る、その結末は、、。どうぞ本編にてお楽しみ下さい。 おそらく宮崎駿さんがもっとも伝えたかったメッセージは、この6巻と7巻であろう。そこにはこの世界がこうなった真実も、青き衣の者(これは複数であることを知る方はおられるだろうか)の言い伝えの意味も、すべてが描かれている。私も、このように編纂されるまでは、その意味を読み解くことは難しかった。さあ、その目でこの物語の結末を見とどけて下さい。さいごに、ユパ・ミラルダのことばを、レビュータイトルにつけて結びといたします。