本のカバーに「究極の犯人当て小説」と記載されている通り、本編を読んだだけでは(普通の人には)まず絶対に犯人はわからないでしょう。巻末の袋綴じ解説を読めば、さすがにわかりますが・・・。物語の時代設定としては、女性社員のコトブキ退社(結婚退職)が普通のことだった昭和五十~六十年代というところでしょうか。悪い意味での「女」のパターンにはまったような、見た目の可愛らしさを武器にする女性が当時は結構多かったですからね(今もいるかもしれませんが)。ある登場人物の「無意味な復讐は赤穂浪士だけでたくさんだ」という言葉も名言だと思いました。