産業廃棄物処理場建設を巡って、ハイエナたちが金に群がる話。といっても、主人公は巻き込まれた形なんですが、どんどん深みにはまっていくのが面白かったです。自分があまりよく知らない廃棄物処理場建設をめぐっての話も興味深かった。金融関係に強い新堂冬樹を読んでいる時のように「へぇ」と業界に関する知識を広げながら小説を読む楽しさも味わえるって言う……。 あと、やはりなりゆきでコンビを組むことになった桑原というヤクザとのやり取りが面白かったです。お互いを厄病神と思っていて、お互いうんざりしてるんですが結果的にいいコンビになっている。桑原の口の悪いこと悪いこと。でも、台詞に命があるというか、キャラがしっかりしているから台詞の言い回しも生きてくるんだと思いました。 あと、印象に残っているのが賭場のシーン。あの緊張感はただの緊張ではなく、博打の楽しみ(と言っても娯楽というより、破滅と紙一重の危険を味わう醍醐味)を一緒に味わえてよかったです。