山崎豊子さんの徹底した取材力には毎回驚かされるが、今回も、長年の取材をもとに、主人公・壹岐正の壮絶な男の生きざまが書かれている。本当に実在したモデルと商事をネットで調べるうちに、ますますこの本の深みにハマってしまった。そんななか、第二次大戦後にシベリアなど旧ソ連に抑留された日本人約76万人分の資料が収蔵されていることが明らかになったようで、改めてこの時期にこの本を購入してよかったと思った。