純文学?

表題にもなっている「伊藤くん」は、千葉の大地主の息子で脚本家を目指しながらも、実際はプー。その伊藤君を取り巻く5人の女性が、それぞれの視点で伊藤君を語る。女性、とりわけ女性同士の友情を書かせたら上手い柚木氏だが、これはベストワンと言っていい。直木賞候補になったのは当然として、むしろ芥川賞が相応しかった気もする。