利を追求し敵国に囲まれ、長きにわたって貴族中心であったが共和政治を貫いて生き抜いた海洋、商業国家のエッセイ的な歴史書です。 冒頭なぜ水の都でなく海としたかという理由が述べられ、ああ、またいらないつぶやきかと案じましたが6巻までなんとか読めました。 正義などない時代、地中海を制覇し国家を発展させる大きな利権を得た第4回十字軍もベネチア側で書かれています。ビザンツ帝国が滅びオスマン帝国の台頭を加速させた要因のひとつでもあり後年ベネチアは奪ったものを失う結果は自業自得。 塩野氏のキレにかける長々とした文体とベネチアびいきが受け入れられば読んでおいても損はないでしょう。他国の事情もありますので、別の視野からの歴史書も読むことをおすすめしたいです。