「障害者は不幸」の常識を覆す

読み進めるうちに、この方が身体障害を持っているということを忘れてしまうほどの、楽しい人生の記録です。 とはいえ、随所に身体障害であるがゆえの困ったことも出てくるし、 さらりと一言かかれていることでも、きちんとその背景を想像すれば、 かなりの努力や練習をされてきたのだろうな…ということが想像できます。 ただ、それを「苦しかった」「辛かった」とフォーカスを当てずに、 それによって「何ができたか」という達成感にフォーカスを当てて生きてこられたことが、乙武さんのバイタリティにつながったのだと思いました。 私自身も障害をもっていますが、 「障害=不幸」という社会の常識とその常識に当てはめようとする健常者によって、逆に「不幸でなくてはいけない」ような気にさせられることがしばしばあります。 乙武さんのおっしゃるように、障害の当事者にとっては、 「障害は不便ではあるけれど、不幸ではない。」 という言葉が真実を言い表していると思います。