弘法大師の若き日、およそ入唐するまでの様子を描く上巻です。司馬さん独特の語り口が柔らかいですね。それにしても昼食を食べていたら孔雀を見たくなったなんて、変わったスタイルの小説だなあ。平安京遷都は、官僚化した奈良仏教各寺の影響力の肥大化を桓武帝が厭われたことも理由のひとつだったのですね。さて、のちに天台宗を開く最澄とともに遣唐使船に乗った空海は、どうにか長安に辿り着きました。